誰が死を選ぶのか

富山県の射水市民病院での人工呼吸器取り外し事件をきっかけに「 尊厳死 」「 安楽死 」あるいは、「 臨終の場での延命 」という問題が取り沙汰されている。 大いに議論されるべき問題だと思う。 人の死というものは、遥か彼方にあるものではない。音も立て…

 「博士の愛した数式 (新潮文庫)」原作を読んで

映画「博士の愛した数式」を観た後、原作の小説も読んでみた。比較しての感想を前のエントリーのコメント欄に書いてはみたものの、随分と長くなったこともあり、コピペして新たにエントリーとしてあげることにした。コメント目的で書いたため、「です、ます…

 情報源は秘匿すべきものなのか

例の永田寿康議員が、情報仲介者の実名を公表した。 永田議員は、公表の理由として「 先輩議員から『偽情報をつかまされた情報源との間に信頼関係はなく、守る必要はない』といわれ、それを受け入れた 」と記者団に説明した。(3月25日 Sankei Web) 情報源…

 イチローにみる危機管理意識

どういった職業でも危機管理ということは重要な問題である。 「Aを行えば、当然Bが起こる」というようなケースでも、Cが起こったり、Dが起こったりする可能性は稀ながら存在する。CやDが起こった場合にどう対処するかをあらかじめ想定したり、全く想定範囲外…

 プロ野球の新たな展開への期待

ともかく日本代表はWBC決勝へと駒を進めた。 後になって試合を振り返ってみれば、日本の快勝ではあったが、福留のホームランが、もしあそこで出ていなければ、どちらに転ぶか分からない試合展開であったと思う。 3度目の対決でようやく韓国に勝つことができ…

 本当の大変化に俺はついていけるか? 

『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)』を読んだ。 ブログを書き始めて早や9ヶ月。気に入ったエントリーに時々コメントを送る以外、リンクを増やす努力をするでもなく、これまで細々とやってきた。間違いなく、私はブログ界のロングテ…

 WBC2次リーグ アメリカ戦を振り返る

まだ始まったばかりのWBCの歴史に汚点を残してしまった、あのとんでもない判定さえなければ、本当に素晴らしい試合だった。 メジャー最強とは言えないまでも、ヤング、ジータ、K.グリフィー、A.ロドリゲス、C.ジョーンズ、D.リーとメジャーを代表する選手た…

 基地のある生活

世界の常識に従って考えれば、日本が戦争に巻き込まれる、あるいは(あまり有り得ない仮定だが)戦争をひき起こす場合、自衛隊だけでそれを戦い抜くことは困難で、畢竟、戦争を二国間での抗争にとどめず、国際化することが必要とされるだろう。すなわち、欧…

  WBC1次リーグが終わって

韓国が1位を確保して幕を閉じたWBC1次リーグA組。 アジアシリーズ2005でのロッテの圧倒的な強さの記憶も手伝ってか、オリンピック予選のときとは異なり、当初から楽勝ムードが漂っていたようにも感じられていたWBC1次リーグだが、緊迫感の無いまま、あれ…

 民主党 永田寿康議員の偽メール騒動

「レイザーラモンHGに彼女がいた」という報道を受けての街頭インタビューで、彼がゲイだと思い込んでいた人が意外に多かったのにちょっと驚いた。 プロ野球ニュースでの関根さんのコメントのような今日のタイトルだが、自分ではそうに違いないと確信を持って…

 映画『博士の愛した数式』に流れる静かな時間

ご近所との井戸端会議で、情報を仕入れてきた妻が言った。 「『博士の愛した数式 (新潮文庫)』の映画、とってもいいみたいよ。もうすぐ、(興行が)終わるらしいから、いかない?」 『博士の愛した数式』は、04年の読売文学賞、本屋大賞受賞作である同名小説…

[わたしの周りで] 茨木のり子さんを偲ぶ

「考える木」という、ちょっと変わった私のハンドルネーム。実は詩からとったものだ。(2005年7月10日のエントリー「HNについて」) その場所から動くことができない木が、種としてそこに運ばれてきた日の記憶をたどり、再び旅立つ日のことを想う。やがて、…

 清水宏保の姿勢に感動

その日の清水のスタートは、かつて無敵を誇っていた頃と同じように見えた。しかし、スピードに乗っていかない……。その姿は、この日、奇しくもTV で解説をしていた堀井学のソルトレークでの姿を想い出させた。 レース後、清水は結果を振り返りながら淡々と語…

 『野ブタ。をプロデュース』〜 脚本家 木皿泉の温かいまなざし 〜

昨年11月から今年にかけて、修二と彰が歌う『青春アミーゴ (通常盤)』は爆発的に売れたようだ。70年代歌謡を想わす哀愁を帯びたメロディーと、適度な臭さやせつなさを感じさせる歌詞は、私のようなおやじにも馴染みやすく、それでいてドライブ感のあるリズム…

 君は友だち

ひどく疲れているのに、まだ仕事は終わりそうにない。 ふと気が抜けたとき、なぜか、随分と会っていない遠くの友だちの顔が浮かんできた。 考えてみれば、というか考えなくても分かるのだが、私には友だちが少ない。 このブログを読んでいる方々の中には、「…

 負けるな、安藤美姫

2002 / 2003から昨季までの、飛ぶ鳥を落とす勢いだった安藤からは、今季の姿を想像することはできなかった。 絶好調の頃、メディアをはじめ大人たちは、競うように、こぞって安藤に群がった。 そうした中、2004 / 2005の安藤のコメント(Number 620 「彼女は…

 遅まきながら、日本女子フィギュアについて語ろう

全日本から随分経ってしまったが、フィギュアのことをエントリーしたついでに、お茶の間評論家として少し喋りたくなった(笑)。 浅田真央が、現在の採点基準に従えば、世界の頂点に立つスケーターであることは疑いの余地はない。ためらいのない、大きく高く…

 フィギュアスケートとの出逢い、想い

冬にもオリンピックがあるということを初めて知ったのは、札幌オリンピック(1972)のときだった。 TVで東京オリンピックを観ようと、走って幼稚園から毎日帰っていた記憶があるから、オリンピックに興味を持ち始めたのは、結構早い方だと思う。それでも、そ…

 国語辞典の怪

ときどき子供たちと一緒にweb pageを見ることがある。いつだったか、娘とwebの記事を読んでいたとき、何度も読みかけのままスクロールされたことがあった。注意すると、「おとうさん、遅いよ」と笑いながら怒られた。「お父さんはじっくり読んでいるからだよ…

 禍転じて……

人に迷惑をかけ続けているのに、当の本人に全く自覚がないといった困った人がいる。 私の上司はそんな人だ。 職場でも家庭でも何処でも、最近何かにつけ上司の悪口が自然と口をついてくる。 ただ、陰口は嫌いな性分なので、できるだけ本人を前にしても、堂々…

 プロスポーツの将来 (3) : スポーツの底辺

私はJリーグをはじめサッカーに関してはあまり詳しくないが、印象としては日本におけるサッカーは野球に比べ組織化されている分、将来性を感じさせる。 プロ部分だけに限ってみても、プロリーグ全体の経営主体がはっきりしないプロ野球に比べ、Jリーグは統括…

 プロスポーツの将来(2): プロ野球の危うさ

東北楽天ゴールデンイーグルスの福盛投手のブログで随分以前に読んだ話なので恐縮だが、少年野球に危機的状況が訪れつつあるらしい。人数が集まらなくて野球部が廃部になったり、地区の少年野球クラブが統廃合されたりといったことが全国各地で起きているよ…

 再び書くことにしました

新年明けましておめでとうございます。 とうとう一字も書かないままに12月が終わり、新しい年が明けてしまいました。 書こう書こうと思いながらも、11月からは仕事をしているか、寝ているか、飯を食っているか、家族と過ごしているか(私にとっては最も大切…

 プロスポーツの将来(1)

北の湖が好きだった。 力の塊のような北の湖の相撲が大好きだった。 私が大相撲への興味を失くし始めたのは、その北の湖が土俵を去り、千代の富士が全盛の頃だった。千代の富士の相撲も力強さに溢れてはいたが、アンコ型とは明らかに異質な、その隆々とした…

 生きるための知恵

しばらくぶりで、ブログに向かっている。 休んでいる間、あれも書こう、これも書こうと思いついたものはたくさんあったのだが、殆んど忘れてしまった。いい加減なものだ。 今回の休載は、本業が多忙になったこととPCの不調が主な理由だったわけだが、振り返…

 しばらく更新を休みます

本業の都合とパソコンの不調のためしばらく更新できません。できるだけ早く再開したいとは考えておりますので,今後ともよろしくお願い申し上げます。

 いかに生きるか、いかに死ぬか

肉体の衰弱とともに、人は食餌が摂れなくなる。 物を噛んだり飲み込んだりする力が弱くなってしまう場合もあれば、身体が衰弱するにつれて食欲がなくなってしまう場合もある。 その結果、脱水症(必要十分なだけ水分を摂れないことが原因で、身体に水分が不…

 小泉首相靖国参拝をめぐって感じた憤り

小泉首相が靖国神社に参拝した。靖国参拝については 8.15、8.18のエントリーで私見を述べたので繰り返すつもりはない(因みに私は参拝反対。)何に憤っているかというと、参拝に反対しているという人たちの中に、なんとも情けない理由で反対している人たちが…

 こんな夢を見た

物理的に時間が取れなくて、更新が滞っています。 困ったときの閑話です。 こんな夢を見たことがある。 私は新人歌手だ。 薄暗い部屋の中で、古ぼけたしょぼいソファーに座っている。どうも私の所属するプロダクションの応接室のようだ。 そこへ前のイエロー…

 プロ野球ファンのフィールド オブ ドリームズ (2)

今季は機会ある毎にできるだけ球場に出かけてプロ野球を観ることにした。 野球狂であることはもちろん、こんな私でもプロ野球の危機にいくらかでも貢献できれば……という思いもあったからだ。 プロ野球ファンの息子と二人で出掛けたこともあれば、妻や娘を含…