2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 映画『博士の愛した数式』に流れる静かな時間

ご近所との井戸端会議で、情報を仕入れてきた妻が言った。 「『博士の愛した数式 (新潮文庫)』の映画、とってもいいみたいよ。もうすぐ、(興行が)終わるらしいから、いかない?」 『博士の愛した数式』は、04年の読売文学賞、本屋大賞受賞作である同名小説…

[わたしの周りで] 茨木のり子さんを偲ぶ

「考える木」という、ちょっと変わった私のハンドルネーム。実は詩からとったものだ。(2005年7月10日のエントリー「HNについて」) その場所から動くことができない木が、種としてそこに運ばれてきた日の記憶をたどり、再び旅立つ日のことを想う。やがて、…

 清水宏保の姿勢に感動

その日の清水のスタートは、かつて無敵を誇っていた頃と同じように見えた。しかし、スピードに乗っていかない……。その姿は、この日、奇しくもTV で解説をしていた堀井学のソルトレークでの姿を想い出させた。 レース後、清水は結果を振り返りながら淡々と語…

 『野ブタ。をプロデュース』〜 脚本家 木皿泉の温かいまなざし 〜

昨年11月から今年にかけて、修二と彰が歌う『青春アミーゴ (通常盤)』は爆発的に売れたようだ。70年代歌謡を想わす哀愁を帯びたメロディーと、適度な臭さやせつなさを感じさせる歌詞は、私のようなおやじにも馴染みやすく、それでいてドライブ感のあるリズム…

 君は友だち

ひどく疲れているのに、まだ仕事は終わりそうにない。 ふと気が抜けたとき、なぜか、随分と会っていない遠くの友だちの顔が浮かんできた。 考えてみれば、というか考えなくても分かるのだが、私には友だちが少ない。 このブログを読んでいる方々の中には、「…

 負けるな、安藤美姫

2002 / 2003から昨季までの、飛ぶ鳥を落とす勢いだった安藤からは、今季の姿を想像することはできなかった。 絶好調の頃、メディアをはじめ大人たちは、競うように、こぞって安藤に群がった。 そうした中、2004 / 2005の安藤のコメント(Number 620 「彼女は…

 遅まきながら、日本女子フィギュアについて語ろう

全日本から随分経ってしまったが、フィギュアのことをエントリーしたついでに、お茶の間評論家として少し喋りたくなった(笑)。 浅田真央が、現在の採点基準に従えば、世界の頂点に立つスケーターであることは疑いの余地はない。ためらいのない、大きく高く…