5月からニートになります


突然ですが、4月30日で今の職場を辞めることになりました。5月からは無職です。なんでもニートを名乗ってよいのは35歳までだそうで、全くのオーバーエイジ枠です(笑)。


辞めた理由は、一言で言ってしまえば、経営者のやり方が気に入らなかったからです。
どんなサービスを提供するのかという方向を示すことができない。問題に正面から向き合わないため、事が起こってしまってからあたふたする。人材を有効に活用できず、「人は従来からずっとやってきたルーチンワークを埋める頭数に過ぎず、コストにしか過ぎない」という考えから抜け出せないため、新たな事業の展開ができない……。
不当な人事も相次いだため、法人の行く末を案じた有志で再生プランを掲げ、「私たちが辞めるか、あなたが辞めるか」という決断を経営者に迫ったのが3月のことでした。


様々な経緯はあったのですが、結局、私たちが辞めることになりました。
残された患者さん、施設の入所者や利用者、そして職員の方々には、申し訳ない想いで一杯です。
随分と慰留も受けたので、職場に残るという選択肢もないわけではありませんでした。
しかし、言い訳になるかも知れませんが、従来のやり方ではそれらの人たちが不幸になると考えたからこそ、私たちは行動したのだという自負はあります。
そして何より、「お前たちは要らない」と判断した経営者(騒動の後、さすがに影響力はいくらか下がっているようではありますが、経営陣の1人として現在も残っています)の下で、私は働くことはできません。


もともと新たに内科を立ち上げ、病院を再生しようという目的でこの職場にやってきた訳ですから、結果については無念でなりません。
けれども、最後の1ヶ月は、自分なりに目的に向かってせいいっぱいやったという思いもあります。
ともに行動した仲間は、かけがえのない仲間になりました。できることならまた、ともに働きたい人たちです。


だから、この職場にやってきたことは大きな意味があったのだと、戦い終わった今、しみじみと思っています。